決算でお困りの方の駆け込み寺決算駆け込みWEB

決算駆け込みWEB > 決算についての情報 > 決算対策としての賞与(3)

決算対策としての賞与(3)

前回のコラム:決算としての賞与2
 

決算賞与を支給する際、今期の損金にしたい場合は、いくつか注意したいポイントがありましたね。

1つ目は、賞与を支払ったタイミングでした。
・今期中
・いくつかの要件を満たした上で、決算後1ヶ月以内

このどちらかでなければ損金として認められません。

ポイントの2つ目は、支給を受ける従業員の「全員」かつ「それぞれ」に支給額を通知することでしたね。
この通知も今期中に行っていないと、今期の損金として認められなくなります。

そして3つ目のポイントは「損金経理」でした。
今回はこの「損金経理」について詳しく見ていきたいと思います。

さて、最近では料金の安い会計ソフトも多いので、自社で会計処理をされている方も多いですよね。
昔から手書きで帳簿をつけているよ、という方もいらっしゃるかもしれません。
どんな方法であれ、会社の日々の取引を帳簿に記録していますよね。

帳簿に記録するというと、仕訳ですね。仕訳といえば勘定科目。
この勘定科目は次の5つの要素に分類することができます。
「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」

このうち、帳簿に計上した「費用」を集計して、ちょっとした計算を加えたものが「損金」となります。(※分かりやすいように、簡易な説明をしています)

つまり帳簿に計上した「費用」が「損金」の計算の基礎となっているんですね。

そのため、会社が「帳簿に費用として計上」したかどうかがとても重要になります。
簡単に言うと「損金経理」は、この「帳簿に費用として計上」することなんですね。

具体例を3つほどみてみましょう。

例えば、賞与を現金で100万円支給した場合の仕訳は、
 (借方) 賞与 100万円 / (貸方) 現金 100万円
とこんな感じになりますね。
この場合、”賞与”は「費用」の勘定科目なので、これは損金経理になります。

2つ目は、同じく賞与を現金で100万円支給した場合の仕訳です。
 (借方) 仮払金 100万円 / (貸方) 現金 100万円
これだと、どうでしょうか?
“仮払金”は「費用」ではなく「資産」の勘定科目です。
そのため、これは損金経理には該当しません。

3つ目は、賞与を100万円支給すると決定したけど、まだ支払ってない段階で仕訳をするとしたら、どんな仕訳になりますか?
 (借方) 賞与 100万円 / (貸方) 未払金 100万円
となりますね。これはどうでしょう?
「費用」の勘定科目、”賞与”で仕訳をしていますので、これも損金経理になります。

話を元に戻しましょう。
「いくつかの要件を満たした上で、決算後1ヶ月以内」の支払いで損金として認められるんでしたね。
その要件に「損金経理」があるので、先ほどの例の3つ目のような仕訳をしていれば、損金として認められます。

もしも、今期中に決算賞与を支給すると決定して、決算後1ヶ月以内、つまり翌期に支払う場合に、「支払う時に帳簿に記録しよう!」ということになると…
今期の帳簿には、この決算賞与については何も記載されません。
この場合は、今期の損金として認められないことになってしまいます。

今回ご紹介したように、会社が帳簿に計上した「費用」が、「損金」の計算の基礎となります。
そのため、会社が帳簿に「費用」として計上することは、“これは今期の損金です!”という、会社の意思表示ということになります。

いかがでしたか?
今期の損金になるのかどうか心配という方は、ぜひ税理士にご相談ください!

次回は、役員へ支給する賞与についてのお話をご紹介したいと思います。

関連記事:
決算対策としての賞与1
決算対策としての賞与2
決算対策としての賞与3
決算対策としての賞与4

 

大阪の税理士 曽我部会計事務所

メールでのご相談24時間受付中
  • 元銀行員の税理士曽我部聡のブログ
  • お客様の声
  • よくあるご質問
  • 事務所概要

対応地域一覧

流れ

  • 決算についての情報

  • 法人税についての情報

  • その他の税金についての情報

  • 銀行融資についての情報

  • 消費税についての情報

  • 所得税についての情報

  • その他