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収益、費用計上のタイミング(2)

 

前回のコラムでは、売上の計上のタイミングについてご紹介しました。

本当は今期に計上するべき売上を来期に計上してしまうと、

今期の売上高が減ることになり、税金の金額も減ってしまうことになります。

そのため、正しい時期に計上しているかどうかは、

税務調査で確認される点でもありますよ、というお話でした。

 

それでは、「費用」の方はどうでしょうか。

費用のうち、「売上原価」については以前のコラムでもご紹介しました。

決算時に在庫棚卸をしなければならない理由のふたつめが

会社が1年間で「どれだけ儲かったかを正しく計算するためでした。

大事な話なので、もう一度みてみましょう。

 

P社はパソコンを販売している1期目の会社です。

今期は、15万円で仕入れたパソコンを20万円で販売していました。

分かりやすくするために、ずっとこの金額だったことにします。

今期は200台を3,000万円で仕入れました。

160台売れたので、売上は3,200万円です。

単純計算だと、今期の儲けは200万円ですが、

果たしてこの計算でいいのでしょうか?

答えはNOですね。

 

決算の時に40台600万円分の在庫があるので、

実際に売れたのは仕入3,000万円-在庫600万円で2,400万円となり、

この2,400万円が「売上原価」となります。

他の経費を考慮しないことにすれば、P社の今期の儲けは

売上3,200万円-仕入2,400万円で、800万円となります。

儲けが200万円なのか、800万円なのかでは、

なんと600万円も違ってしまいます。

 

今期に売れた分だけが「売上原価」として今期の「費用」にできます。

ここでも、売上原価が変わると儲けが変わるので税金が変わりますから、

必ずきちんと計算しなければならないんですね。

 

さて、決算で費用になるのは「売上原価」だけではありませんよね。

従業員の給料や毎月の事務所の家賃、電気料金等の

「販売費及び一般管理費」と呼ばれるものがあります。

長いので「販管費」なんて言われますね。

この販管費にも、計上のタイミングがあります。

長くなったので、続きは次回のコラムとしましょう。

 

 

 

大阪の税理士 曽我部会計事務所