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銀行員にとって「粉飾決算」とは?



さて、今回のお話は「銀行員にとって粉飾決算とは?」です。

粉飾決算とは、ご存じの通り決算の数字ををごまかして

本当は赤字なのに黒字に見せかける、あるいは利益を

水増しして儲かっているように見せかけることを言います。

 

反対に、利益が出ているのを隠して税金の支払を少なくすることを

「逆粉飾」という言い方をすることもあります。

銀行融資がらみで問題になるのはほとんど前者の方ですね。

 

粉飾決算をしていることが発覚すると、まず新規の融資は受けられません

また、その後数年はずっと厳しい対応をしてくるでしょう。

 

銀行としては会社側が提出する決算書・試算表等に基づいて

返済可能かどうかを審査しているのですから、それが粉飾だと

なると審査そのものができません。

 

粉飾していた箇所を修正した決算書を提出しても

「他にも粉飾していることがあるんじゃないのか?」と疑われます。

完全に信頼関係が崩れてしまうわけですね。

 

このように「発覚すれば」大問題となる粉飾決算ですが、

実は意外と発覚しません

「発覚」とは会社側が白状する、又は銀行側が証拠を掴むの

どちらかですが、両方ともそう多くはありません

 

といっても、銀行員がニブいわけではありません。

少し経験を積んだ担当者であれば、売掛金・買掛金・在庫

前年と比較すればたいていの粉飾はわかります

「薄々わかっているけど何も言わない」という状態が

圧倒的に多いのです。

 

なぜかというと、銀行員にとっては証拠を掴んで発覚させる

メリットが無いからです。

 

正式に「発覚」すると本店へ報告する・社長を呼んで支店長等に

説明させる・実際の数字はどうなのかという検証など面倒な仕事が

多く発生します。

 

また、粉飾が発覚したら結局は「貸さない」ということになるだけです。

そうであれば「怪しい」会社には適当な理由をつけて貸さなければ

いいことです。わざわざ証拠を掴んで大騒ぎにすることもありません。

 

さらに言うと、粉飾が正式に発覚するということは

「いままで騙されていた」ことを認めることでもあります。

 

例えば自分が担当して2年経ってから発覚したとしたら、

2年間は気付かなかったということです。

その間に実行した融資が焦げ付いたら・・・騙されていた

担当者・課長・次長・支店長の責任ということになりますね。

だったらことを荒立てずに穏便に・・・と考えるのが

銀行員というものですよ。。。

 

このように、銀行が何も言ってこないからといって

バレていないと安心するのは早計です。

 

ひょっとしたら「泳がされている」だけかもしれませんよ・・・。

 

 

大阪の税理士 曽我部会計事務所